腎臓病でも食べても良い市販のお菓子や手作りお菓子|その特徴と選び方

腎臓病食べて良いお菓子イメージ 腎臓病

腎臓病が心配、あるいは腎臓病を抱えている方でも甘いものが欲しくなりますよね。

腎臓が心配だけど、食事の後で楽しむデザートはあるのかなあ

ナトリウム、カリウム、リン、タンパク質の制限があっても、許容範囲内で食べても良いお菓子の種類はあるの

市販のものは心配だから、美味しくて安心なお菓子の作り方を知りたい

こんなお悩みをお持ちではありませんか

この記事では、おやつに食べたいお菓子や間食、について詳しく解説しています。

実はおやつや間食は補食といって、食事以外で必要な栄養素を補うためのものでもあるのです。

腎臓の機能が低下している方は、摂取量を調節することが重要です。おやつや間食といった補食を上手に活用し、体調管理に役立ててください。

おやつ・間食の効用

おやつは上手に活用すれば、腎臓病の方、特に透析患者さんにとって大切なエネルギー補給の機会となります。

また、甘いものは人間の幸福感を高めるので、ストレスの緩和に効果があります。

ナトリウム、カリウム、リンやタンパク質などの栄養素の過剰摂取や食べ過ぎに注意しながら、おやつやお菓子を選びましょう。

以下の摂取量を目安にしましょう

カリウム    2000mg以下

リン      800mg 以下

塩分      6g未満

間食は制限食で不足しがちなカロリーを補いエネルギー源として役立ちます。

ただし、糖尿病の合併症がある場合は血糖コントロールを悪化させますので控えめにとることです。

避けた方が良いお菓子

腎臓病では一般的にナトリウム、カリウム、リン、タンパク質の制限が必要とされます。

そこに配慮すると避けるべきお菓子が分かってきます。

 ナトリウム(塩分)の制限

ナトリウム(塩分)の制限が必要なかたは、塩味が多いお菓子は避けてください。

商品の成分表示を見ていただけるとわかりますが、要注意なのはポテトチップなどのスナック菓子です。

スナック菓子は食べ始めると止まらないですよね。でも、スナック菓子は塩分だけでなく、カリウムも多いので、あまりお勧めできないんです。

どうしても食べたい時には、袋から取り分けて少量を食べるようにしてください。

 カリウムの摂取制限

カリウムが多いお菓子は腎臓に負担をかけます。ですから、低カリウムのお菓子を選ぶことが大切です。

カリウムが多い食品にバナナ、豆、ドレイフルーツ、黒糖、芋、栗などがあります。これらを原料とするお菓子は避けさけるのが無難です。

和菓子ではようかんや黒糖かりんとう甘納豆などはカリウムが高めです。

洋菓子では卵や牛乳・生クリームを使用しているシュークリーム、ショートケーキなどはカリウムの他にもリンが高い傾向にあります。

 リンの制限

リンの制限を守るために、リンが多いお菓子は制限します。

リンが多い食品としてはチョコレートやナッツ類、卵、乳製品があります。

これらを使ったお菓子は控えてください。

チョココロネやチョコクッキーなどチョコレートが入っているパン、クリームやチーズなどの乳製品が多いパン類も要注意です。

 タンパク質制限

腎臓病ではタンパク質の制限も重要ですが、タンパク質が多いお菓子を完全に排除する必要はありません。

ただし、タンパク質が多いお菓子は食べるとしても量は控えてください。

食べても良いお菓子

腎臓病でも食べても良いお菓子を選ぶ際には、ナトリウム、カリウム、リン、タンパク質の制限を意識してください。

でも、あまり厳格に難しく考えないで大丈夫です。ポイントは

⚫️ 卵や乳などタンパク質を使っていないもの

⚫️ 原料がでんぷんや砂糖のもの

⚫️ 果物が入っていないもの(果物缶はOK)

⚫️ 栄養成分表示を見て1回量タンパク質1g以下が目安

特に、市販のお菓子は成分表や栄養表示を確認し、制限範囲内のお菓子を選ぶようにしまします。

また、自宅でのお菓子作りにも挑戦してみるのも良いですね。

腎臓病の食事療法を続けていても、お菓子を楽しむことは十分に可能です。

治療用特殊食品として腎臓病の方向けのお菓子なども販売されていますが、栄養価を調整している分少々割高になります。

腎臓病の方でも食べられる市販のおやつの代表例を紹介します。

以下は、一般的な市販品の中から腎臓病の制限を考慮して選ぶ際のポイントと、具体的なお菓子の例をいくつか挙げてみます。

ただし、購入する際は必ず成分表や栄養情報を確認し、医師や栄養士に相談することをおすすめします。

 低ナトリウムのお菓子

市販で低ナトリウムのお菓子にはおせんべい低塩クッキーなどがあります。また、自宅で作る際には塩の代わりにハーブやスパイスを使用することもおすすめです。

 低カリウムのお菓子

低カリウムのお菓子としては、りんごや洋ナシを使用したケーキやジャムなどがあります。

一部の食品メーカーや健康食品店では、低カリウムのフルーツゼリーが販売されている場合があります。カリウムの含有量を確認して選びましょう。

 低リンのお菓子

低リンのお菓子としてはフルーツゼリーや果物を使ったケーキなどがおすすめです。

 低タンパクの質お菓子

腎臓病ではタンパク質の制限も重要ですが、タンパク質が多いお菓子を完全に排除する必要がないことはお伝えしましたね。

適度な量のタンパク質を摂取して、タンパク質の過剰摂取を避けるためには、低タンパク質のお菓子を選びましょう。

低タンパク質のお菓子としては、でんぷんや米粉を使用したお菓子や、卵や牛乳を含まないお菓子があります。

米粉を使った和菓子は、小麦粉に比べてタンパク質が少ない傾向があります。カステラやどら焼きなどの米粉スイーツを探してみることができます。

おせんべい

おせんべいは原料が米粉ですからタンパク質は少なめです。ただし、塩分が気になりますので、食事に塩分が多い時は気をつけた方が良いでしょう。

わらび餅・くず餅

わらび餅くず餅の原材料はさつまいもでん粉・くず粉などのでんぷんで、タンパク質が少ないお菓子です。ただし、上にかけるきな粉はカリウムが多いので、量はほどほどに。

糖質制限お菓子 

糖尿病の合併症があって糖質制限が必要な場合、糖質を抑えたお菓子やスナックが一部販売されていることがあります。成分表を確認して選びましょう。

自分で作ることもできる腎臓に安心なお菓子

市販のお菓子に不安がある場合は、自分で作ることもおすすめです。

自宅で作ることで、材料の選択や調理方法を自由にコントロールできます。例えば、果物を使ったゼリーや温かいプリンなどは、自宅で簡単に作ることができます。

腎臓病の制限を考慮しつつも楽しむことができるお菓子の例をいくつか挙げてみましょう。ただし、個々の健康状態や指示に合わせて調整することが重要です。

フルーツゼリー 

低カロリーでカリウムやリンが比較的少ないフルーツゼリーは、腎臓病患者に適したお菓子の一つです。ナトリウムやタンパク質が制限されている場合は、無塩のゼラチンや寒天を使用します。バナナなどカリウムの多いものはさけるなど、フルーツの選択にも注意を払いましょう。

アイスクリームの代替品 

低リンおよび低カリウムのアイスクリームの代替品として、豆乳アイスクリームやフルーツヨーグルトを試してみることができます。ただし、ラベルをよく確認してリンやカリウムの含有量を確認しましょう。

ホームメイドのプディング 

低脂肪のミルクや代替乳製品を使用して、ホームメイドのプディングを作ることができます。砂糖の量を調整し、フルーツをトッピングとして添えるのも良いアイデアです。

無塩ナッツや種実類 

ナトリウムの制限がある場合、無塩のアーモンドやピスタチオ、種実類を適度に楽しむことができます。ただし、過剰摂取には注意が必要です。

低タンパク質クッキー

一部の健康食品店では、低タンパク質のクッキーやビスケットが販売されていることがありますし、自宅でも作れます。タンパク質の含有量を確認しましょう。

これらのアイデアはあくまで参考として挙げたものですから、個々の状態に合わせて調整する必要があります。

腎臓病の進行度や医師・栄養士の指示に従いながら、お菓子を楽しみながら健康な食事を心がけましょう。

手作りデザートのレシピを紹介しているサイト
カリウムが多い食材でも工夫次第でデザートにすることができます。


まとめ

腎臓病の制限を考慮したお菓子は、一般的には市販品よりも自家製のほうが内容物をコントロールしやすいことは確かですが、内容物に注意すればおやつや間食として食べて良いお菓子はたくさんあります。

タンパク質の多いお菓子は量をコントロールすれば種類をあまり気にする必要なく、摂取することは構いません。

一部の健康食品店やオンラインで特定の腎臓病食に対応した商品を見つけることができます。ただし、地域や時期によって取り扱いが異なる可能性があるため、確認が必要です。

ここで採り上げた例は一般的なアイデアですが、市販品は製造方法や成分によって異なるため、購入前に栄養情報や成分表を確認し、腎臓病の制限に合致するかどうかを確認することが大切です。



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